ANAの制服から学ぶ、「信頼される制服」のデザイン思考
更新日:9月2日
制服は「揃いの服」ではありません。会社が、言葉を使わずに伝えているメッセージです。
飛行機に乗り込んだ瞬間、まだ誰とも会話していないのに「この会社は大丈夫そうだ」と感じることがあります。その感覚をつくっている要素のひとつが、制服です。日本を代表する航空会社であるANA(全日本空輸)の制服には、企業が「信頼」をどう設計しているかのヒントが詰まっています。今回は、航空会社の制服づくりから、中小企業のユニフォーム設計に応用できる考え方を整理します。

出典:Photo by Quilia on Unsplash
目次 1. ANAが制服に込めた3つのコンセプト 2. なぜ制服は「信頼」に変わるのか 3. 信頼される制服に共通する4つの設計原則 4. 中小企業が今日からできること 5. SOLLEDでの実践
1. ANAが制服に込めた3つのコンセプト
2014年4月、ANAグループは新しい制服のデザインを発表しました。手がけたのは、ニューヨークを拠点とするデザイナーのプラバル・グルン氏。ANAが制服デザインを海外のデザイナーに委ねたのは、このときが初めてでした。着用が始まったのは2015年2月。10年以上が経った現在も、この制服は現役で使われています。
このとき発表資料で明示されたのが、次の3つのコンセプトでした。
ANAが掲げた3つのコンセプト
「挑戦」——強く生まれ変わる、進化する、きらめく、を感じられること
「安心感」「信頼感」を感じられること
「日本のホスピタリティ」を感じられること
注目したいのは、3つのうち2つが「どんな見た目が格好いいか」ではなく「お客様が何を感じるか」で書かれている点です。制服はデザイナーの作品ではなく、顧客体験の一部として設計されている。ここが、企業の制服と、単なる揃いのウェアとの決定的な違いです。
なお、ANAは2025年7月に、2027年の創立75周年に向けた次の制服の制作を発表しています。制服は一度つくって終わりではなく、時代に合わせて更新していく「生きたブランド資産」である、という姿勢もここから読み取れます。
2. なぜ制服は「信頼」に変わるのか
ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンは、信頼を「複雑性の縮減」の仕組みとして説明しました。世界は本来わからないことだらけで、いちいちすべてを確認していたら人は何も決められない。だから人は「この相手はおそらく大丈夫だ」という前提を置いて、判断を省略します。それが信頼だ、という考え方です。
制服は、この「省略」を助ける装置です。目の前の人が何者で、何を任せてよく、どう振る舞うはずなのか。名刺を出す前に、会話を始める前に、判断材料をひとつ渡している。だから制服は、営業トークよりも早く働きます。
心理学の側からも補強できます。着ている服の「意味」が、着ている本人の心理や行動に影響することは、認知心理学の実験でくり返し確認されてきました。制服は外に向けた記号であると同時に、着る人自身のスイッチでもあるということです。
制服の効果は 二方向に働く
外向き:相手に「この人は何者か」を一瞬で伝え、判断の手間を減らす
内向き:着ている本人の意識を切り替え、振る舞いの質を上げる
3. 信頼される制服に共通する4つの設計原則
航空会社ほどの予算がなくても、考え方は同じように使えます。信頼される制服には、業種を問わず共通する原則があります。
① 一貫性:誰が着ても同じ印象になる
色・形・ロゴ位置が揃っていること。人によって色味や丈がバラバラだと、「管理されていない会社」という印象が先に伝わります。
② 識別性:一目でスタッフだと分かる
お客様が「誰に聞けばいいか」で迷わないこと。店舗・イベント・現場では、これが顧客満足度に直結します。
③ 機能性:一日中着ていられる
見た目だけで選ぶと現場が着てくれません。生地の重さ、伸縮性、洗濯耐性、夏冬の対応。結局これが定着率を決めます。
④ 更新性:数年単位で見直す前提でつくる
ANAが10年ごとに制服を刷新しているように、制服は「古びる」もの。最初から補充・入れ替えを想定した数量と発注ルートを決めておくことが重要です。

出典:Photo by Ronan on Unsplash
4. 中小企業が今日からできること
制服の費用対効果は、実は計算できます。仮に従業員10名の会社が、1着5,000円のポロシャツを1人2着ずつ用意するとします。
簡単な試算モデル
初期費用:10名 × 2着 × 5,000円 = 100,000円
着用日数:年間240日 × 10名 = 延べ2,400人日
1人が1日に接する人数を10人とすると:年間24,000回のブランド接触
1接触あたりのコスト:100,000円 ÷ 24,000回 = 約4.2円(2年使えば約2円)
1接触4円台の広告媒体は、そう多くありません。しかも制服は、広告と違って「その場に人がいる」状態で伝わります。信頼という観点では、バナー広告よりはるかに強い接点です。
そのうえで、発注時に決めておきたいのは次の3点です。
発注前に決めておく3点
使う場面(店頭・現場・イベント・展示会)と、それに必要な機能
コーポレートカラーとロゴの入れ方(位置・サイズ・単色かフルカラーか)
追加発注のルール(新入社員が入ったとき、誰がいつ発注するか)
5. SOLLEDでの実践
株式会社SOLLEDでは、法人・学校・スポーツチーム向けのユニフォームやオリジナルウェアを、小ロット・短納期で制作しています。1枚からでもご相談いただけるので、「まず数名分でつくって、様子を見てから全社に広げる」という進め方も可能です。
SOLLEDに相談いただくメリット
小ロット対応:まずは少人数分から試作できる
デザイン相談無料:ロゴのレイアウトや色数の調整もお任せいただけます
自社制作:DTFプリント・UV印刷・レーザー彫刻まで社内で完結
ウェアとノベルティをまとめて提案:制服と一緒に配布物も設計できます
また、追加発注や周年記念品の管理をまとめて仕組み化したい企業様向けに、月額制のユニフォーム・ノベルティ管理サービス「NOVEMO」もご用意しています。
▼まずは無料相談から
制服やオリジナルウェアのご相談は、SOLLED公式LINEからが最短です。デザインのラフや参考画像を送っていただければ、そのままお見積りまでご案内できます。
・SOLLED公式LINEで相談する:https://lin.ee/YuMUOgr
・お問い合わせフォームはこちら:https://www.solled-original.site




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